縄文時代を象徴する「遮光器土偶」を題材に、写真からAIで立体化 → 3Dプリント → 着色仕上げまでを行いました。AIツールhitem3Dの再現力と、Fabならではの加工・仕上げの面白さが伝われば幸いです。
※モデリングの詳細手順は以前の解説記事をご参照ください:写真から立体化!HITeM3DとNomad Sculptで作るオリジナル3D作品
📸 写真からの3D化
素材はネット上で公開されている遮光器土偶の写真を使用。HITeM 3Dへアップロードし、自動生成された3Dモデルをベースに微調整を行いました。フォルムのバランスや表情が自然に立ち上がり、AIによる文化財のデジタル再現の可能性を強く感じました。

🖨 3Dプリント
- 出力時間:約15時間
- サイズ:高さおよそ20cm(展示・教材向け)
ダウンロードしたSTLをスライサーで適切に調整し、出力。細部の装飾も十分に表現でき、土偶らしい量感が得られました。


🎨 着色仕上げ
塗装はまず、サフェイサーを塗って形状を確認。アクリル系塗料を中心に、茶・黒・赤・黄をブレンド。濃い色から順に明るい色を重ねて深み・凹凸を強調しています。仕上げにつや消し黒の水性ホビーカラーをエアブラシで薄く斑になるように吹き、焼成感・経年感を追加。陶器の落ち着いた質感と重厚感が強調されました。


✨ まとめ
写真データを起点に、AIモデリングと3Dプリント、そして手仕事の塗装を組み合わせることで、デジタル×アナログの融合作品が完成しました。教育・展示・ものづくり体験など、多用途で活用できるアプローチです。
🧩 使用ツール・材料
- 3D生成:hitem3D
- 材料:PLAフィラメント
- 塗料:アクリル絵の具、つや消し黒(水性ホビーカラー/エアブラシ仕上げ)
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