
木材のレーザー加工は、個人のDIYからビジネスまで幅広く活用されています。レーザーを使えば、木材を正確にカットしたり、美しい彫刻を施したりすることが可能です。本記事では、「どのような加工ができるのか?」を分かりやすく解説し、実際の作品例も紹介します。
レーザー加工でできること
レーザー加工には、主に以下の3つの技術があります。それぞれの特徴と活用例を見ていきましょう。
カット(切り抜き)
レーザーを使うことで、木材を細かいデザイン通りにカットできます。糸ノコやカッターでは難しい複雑な形状も、高精度に仕上がります。
活用例
- パズルや模型(精密なデザインが可能)
- 組み立て式の小物や家具(ジョイント加工が簡単)
- 看板やプレート(文字やロゴの切り抜き)

彫刻(エングレービング)
木材の表面を削り、文字やイラストを刻みます。彫刻の深さはレーザーの出力やスピードで調整可能です。
活用例
- 名入れプレート(オリジナルギフトに最適)
- 記念品や表彰盾(文字やデザインを彫刻)
- 木製アートパネル(写真やイラストを彫る)
多層加工(立体彫刻)
彫刻の深さを変えることで、立体的なデザインを作る技術です。
活用例
- 浮き彫りのアート作品
- 木製の地図やレリーフ
- 影の演出ができるランプシェード

木材の種類と加工の違い
木材の種類によって、レーザー加工のしやすさが異なります。
加工しやすい木材
- MDF(中密度繊維板):均一でカットも彫刻もきれい
- バルサ:軽くて加工しやすい、模型に最適
- 杉・ヒノキ・アガチス:加工しやすく、彫刻もきれい
- シナベニヤ:安価で扱いやすく、工作向け(反りには注意が必要)
コーボックスのレーザー加工機、ユニバーサル・VLS6.60には60Wという強力なレーザー発振器が搭載されています。レーザーが協力なので、杉・ヒノキでは10mmの厚さでもきれいにカットが可能です。
硬い木材(加工が難しい)
- 黒檀・紫檀:細かい彫刻には向くが、カットには強力なレーザーが必要で、断面が炭化してしまう
加工のコツとデータ作成
レーザー加工では、データの準備や設定が重要です。
データ作成の基本
- カット用データ:ベクター形式(Illustrator、CorelDRAW、Inkscape)
- 彫刻用データ:グレースケール画像(Photoshop、GIMP)
データ作成の詳細は『機器紹介:UNIVERSAL社「VLS6.60」』を御覧ください。
設定のポイント
コーボックスのレーザー加工機、ユニバーサル・VLS6.60には、素材・厚みを指定することでレーザー加工設定を呼び出せるデータベースが備わっています。
もちろん、テスト加工は必要ですが、設定がとても簡単になっています。
失敗しないための注意点
- 焦げ防止:マスキングテープを貼ると綺麗に仕上がる
- 彫刻の深さ調整:試し彫りで適切な出力を確認する
- 素材選び:木目が均一なものを選ぶと仕上がりが綺麗
コーボックスでは、初めてのご利用時には「無料レクチャー」があります。「レーザー加工機の使い方」についての心配や不安は必要ありません。
念の為「レーザーカッターの使い方動画」と「レーザーカッター操作マニュアル」を見てから来ていただくと、更に安心です。
もし、それでもわからない場合は、是非お問い合わせください。
作品アイデアと応用例
レーザー加工を活用すると、さまざまな作品を作れます。
小物・雑貨
- キーホルダー(名入れ、動物デザイン)
- コースター(オリジナルロゴ入り)
- スマホスタンド(組み立て式)
インテリア
- 壁掛けアート(シルエットデザインの木製パネル)
- ウッドプレート(カフェやショップの看板)
- 組み立て式ランプ(レーザーカットのシェード)
ギフト・記念品
- 名入れ時計(木製プレートに彫刻)
- 記念ボックス(思い出を刻めるウッドケース)
- ウェディングアイテム(席札、ウェルカムボード)
業務用・ビジネス活用
- 木製看板(ナチュラルな雰囲気のショップ用)
- 試作品制作(製品のモックアップ)
- 商品ディスプレイ(ブランドロゴ入り什器)
まとめ
木材のレーザー加工は、カット・彫刻・マーキング・多層加工の4つを組み合わせることで、多彩な作品を生み出せます。特にMDFやシナベニヤ、杉、ヒノキ、アガチスは加工しやすく、初心者にもおすすめ。データ作成や設定のコツを押さえれば、精密で美しい仕上がりになります。
まずは簡単なキーホルダーやプレートから始めて、レーザー加工の楽しさを体験してみましょう!