inkscapeを使ったレーザーカッター用データの作り方

Inkscapeとは

Inkscapeは、無料で使えるオープンソースのベクターグラフィックエディターです。SVG形式に特化し、イラストや図形の作成・編集に広く使われています。
商用ソフトであるillustratorやCorelDrawと同種類のソフトウェアです。

データを作成する

切断データの作成

太さ0.1mm、RGBの赤(R255G0B0)で不透明度Aは100で線を描きます。これで切断用のデータになります。

彫刻データの作成

彫刻データはRGBの黒(R0G0B0)で描きます。不透明度Aは100。線でも塗りつぶしでも構いません。
他の色でも彫刻になりますが、濃さによって、レーザーの出力が変わります。
黒の設定が標準の強さです。

レイヤー分け

なにか問題や、修正が必要な場合があるかもしれません。その際、「切断用データ」と「彫刻用データ」を別レイヤーにしておいたほうが手間が少なくなる場合が多いです。できるならば別レイヤーで作成しておきましょう。

注意点

不要なデータは削除

不要なデータは削除しておいてください。「白いデータで隠す」は無効です。

フォントのアウトライン化

フォントのアウトライン化とは、文字を単なる図形に変換することで、フォントがなくても正確に表示されるようにする手法です。「パス」メニューから「オブジェクトをパスへ」を選ぶことで、アウトライン化できます。

データの保存

そのままinkscape形式のSVGで大丈夫です。
念の為PDFでも保存しておく、またはデータ作成したノートPCをお持ちいただいたほうが安心です。