CO2レーザー用ファンサイレンサーの作成

30Wから60WにパワーアップしたCO2レーザーカッターですが、なんと爆音になってしまいました。
爆音の発生は、加熱したレーザー発振器を冷やすための空冷ファンからです。 パワーアップしたのですから、より熱が発生するのは当たり前、冷やすための空冷ファンが速くなるのも当たり前です。
ちなみに空冷ファンの数は、30Wでは1個、60Wは2個になってます。

爆音をなんとかしようと調べたところ、PC用には「ファンサイレンサー」というものがあるとのこと。 ということで、レーザーカッター用にファンサイレンサーをつくることにしました。

設計に使ったのはFusion360です。
まずレーザーカッターの、サイレンサー取り付け部分のモデリングから。 ファンのカバーは4個ついてますが、実際にファンがあるのは上の2個だけです。

MDFで作るので、厚さ2.5mm、5.5mmを意識してモデリングしていきます。
取り付け方法はファンカバーの切り欠きに引っ掛けて、かつ磁石で取り付けることにしました。 簡単に取り外しができて、簡単には外れない構造です。

必要はないですが、レンダリングしてみました。

3Dプリンターで作成する場合はモデルをSTLでエクスポートしますが、今回はMDFをレーザーカッターでカットして作成します。
なので、2次元の図面が必要です。

手順としては、パーツ面にスケッチ面を作成して、そのパーツを「作成」→「プロジェクト/含める」→「プロジェクト」とするとパーツ形状のスケッチが出来上がります。
出来上がったスケッチを右クリックして、「DXF形式で保存」します。

あとはイラストレーターにDXFファイルを配置してレーザーカットです。

そしてカットしたMDFを木工用ボンドで組み立てました。
Fusion360内で組み立てしているので、設計ミスもありません。

軽く塗装して、カッティングシートを貼り付け、ダミーのネジをつけて、意味はないけど3Dプリンターで作ったマーシャルのロゴを貼りました。

中にはAmazonで買った吸音材(970円)を切っていれて出来上がり。

かなり静かになったし、カッコいいです。
まるで金属でできているような仕上がりです。

最後にレンダリングと完成品の画像を並べてみましょう!